みなさんこんにちは!
奥州市は春の陽気から、初夏の暖かさへと移り変わろうとしています。
四季を楽しむ方々に是非見ていただきたい今回は、
地域素材を使ったランプシェイドづくりの巻です♪♪
[第2回 五十嵐大介さんと農村体験の巻]でもお世話になりました、永生庵の主でもあります相澤 征雄さんに講師をしていただきました。
「地元でとれた藤や葛の繊維を活用して、照明のかさをつくることにより柔らかな雰囲気のある明かりにすることが出来ます。これは地域の素材を豊かな生活に結びつける工夫です。」と語る相沢さん。
なんと葛は壁紙や武士の袴(はかま)などにも使われていたそうです!
■準備する物
植物の繊維(今回は麻ひもを使用)・風船・ボンド・タッパー・針金・刷毛・ペンチ・ホッチキス・ハサミ・ドライヤー・エプロン・ゴム手袋
では早速作ってみましょう〜!
まずは風船をふくらませます。
※風船の大きさがランプシェイドの大きさになるので、ここは重要です!
ひもを風船に巻き付けていきます。
ここではタッパーの中に水で薄めたボンドを入れ、ひもを丸ごと入れてボンドを浸透させます。タッパーの上部中心にひもが通るぐらいの穴をあけて、そこからグイグイとひもを引っぱり風船に巻き付けます。
こうすることにより、ボンドが染み渡ったひもが風船の形に徐々に固まっていく訳なんですね〜!
次はタッパーの中に残った薄まったボンドを刷毛で直接塗っていきます。
※ガッチガチにしたい場合はボンドを薄めずに塗ります。
ここまでおよそ30分。(準備時間は含めていません)
巻き方にこだわればもっと時間がかかってしまうかもしれませんが、作っている間に夢中になるのでそれも楽しいと思います!
あまりボンドを付けすぎるとしっかり乾くまでかなり時間もかかりますし、ボンドの固まりが残って風合いが弱くなるのでご注意を!
次は乾燥です。今回は時間に限りがあるのでドライヤーを使って乾かしていきます。
急激に温めると風船が破裂するのでビックリしちゃいます!
乾ききっていない場合に破裂するとひもごと収縮してしまうので慎重に!!
そして形が出来上がりました〜♪♪
ライトをかぶせる部分(ランプシェイド下部)に穴を開けます。ペンなどで丸印を付けた所に沿ってチョキチョキしていきます。
今回はそこに飾りを付けていきます。
※ボンドとホッチキスを使って固定。ひもを挟む要領でやると見た目もスッキリしますよ!
そして…完成です!!
部屋に置いてみると…
こうなります。
好みの照明と組み合わせることによって雰囲気が変わりますよ〜!
アジアンテイストにしたい時、好みのサイズが見つからないという時にこそ手作りしてみるのも楽しいものです♪♪
夏の夜には手作りランプシェイドがお部屋の雰囲気をグッと上げてくれます*
<葛で繊維を作るには>
採取
九月頃(この年に蔓が長く伸びたもので、葉は落として束にする)
煮る
採取して早めに煮る(20分程度、上下を返して煮る。緑色から黄色へ変わる頃に取り出して川水に一昼夜浸ける。)
発酵させる
ススキやヨモギを沢山敷いて葛の束を入れ、さらにススキをかぶせ、ムシロで覆い石などで重しをする(四、五日すると表皮が柔らかくなる)
水洗い
黒い表皮を水洗いし、中の芯も取り去る(丁寧に洗い靭皮だけにする)
お綿とり
余分な繊維を取り除く(一晩、米のとぎ汁やぬか水につけてから)
仕上げ洗い
清流で洗う
乾燥
吊り下げて乾燥させ、生乾きのうちにしごいてまっすぐにする
葛積(くずうみ)
細かく裂き、まとめて(糸つぐり)繊維を結んで籠にいれていく(葛結び)
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普段の生活ではなかなか気づくことが出来ない、自然の恩恵を新たに生み出す方法を教えて頂きました。
どんどん新しい技術が開発されても、先人の方々が築いた知恵というのは何年経っても色あせることはありません。そんなことを考えさせられました。
お世話になった皆さん、ありがとうございました。
今度はどんな魅力に出会えるのか!? 次回もお楽しみに*