• 2017.02.28
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  • 衣川ビギナーが行く!もっと知りたいプチフォレット探訪[第3回 陶芸鉢づくり体験の巻]

みなさんこんにちは。
渡り鳥が空を飛んでいるのをみると、もうすぐ春が来そうな気分になりますね。
衣川ビギナーのプチフォレ子です。
 
今回も衣川ビギナーの私が感じる衣川の魅力発見情報をお伝えできればと思います。
 
第三回となる今回は、衣川区が主催した
「地域資源活用 鉢づくり講習会」に参加してきました。
 
鉢づくりを教えてくださるのは、陶芸作家の南洞史郎先生です!
 

 
『なんだか南洞先生、ジブリにでてきそう!』(プチフォレ子心の声)
 
南洞先生は衣川でオリジナルの『阿都麻焼(あずまやき)』という焼き物を製作されています。
 
この「阿都麻」というのは、平安末期、衣川に住まい、のちに京に上り袈裟御前と呼ばれた方で、その美貌と貞淑はつとに有名だそう。
 
なお、『源平盛衰記』には、文覚上人(俗名:遠藤盛遠・えんどうもりとお)が後白河法皇に平氏追討の院宣を源頼朝に8日でもたらしたそうです。
また、文覚上人の出家の原因が、従兄弟で同僚の渡辺渡の妻、袈裟御前(阿都麻)に横恋慕し、誤って殺してしまったことが書かれています。
さぞかし魅力的な女性だったのでしょうね。罪な美しさです…。
 
南洞先生は、「衣川の阿都麻」という響きの美しさに心ひかれ、自作の焼き物にこの名を戴くことになさったそうです。
 
そんな素敵な響きの『阿都麻焼』の鉢づくり、スタートです!!

まずは、南洞先生が一連の流れを説明してくださいます。
もう土は練られて柔らかく丸められたものが一人にひとかたまりスタンバイされています。
 

 
↑「ろくろをまわしながら、こうして中央にくぼみをつくりながら回転させます〜」
 

 
↑「ろくろを使わなくてもできますよ〜」
 

 
↑「木の板を使い、綿棒を使いながら均等な厚さに伸ばして…」
 

 
↑「型にかぶせます」
 

 
↑「余った土で高台をつくります」
 

 
↑「ざっとこんな感じです〜」
「おお〜(参加者の皆さん)!!」
 
なんだかいとも簡単に出来ました!
ささっと作っただけなのに、バランスがとれている!
すでに趣を感じます。。。流石!!

 

  
「さあ、みなさんも作ってみましょう〜!」
鮮やかなデモンストレーションに感動した参加者の皆さんも
いよいよ世界でたったひとつの鉢づくり、製作スタートです!!
 

 
「どうしようかしら??」
「こんな感じかな?」
みなさん少し戸惑いながらも楽しそうに土と戯れ始めます。
でも皆さん、なんだかいい感じ。
もう作りたいイメージができているのかしら?
 
プチフォレ子も、周りの皆さんを見よう見まねで制作開始です。
板を使って土を均等に伸ばして…、
 

  
型に被せて成形して…、
(こんなおせんべいどこかにあったような…?)
 

 
どどーん!
 

 
「うむ!」
一応完成ということにしましょう!!
もう少し途中経過があるはずですが、作業に夢中になりすぎて写真を撮るのを忘れてしまいました。
 
私的に高台に高さを出したのがポイントです。
一応、テーマは「多肉植物に合いそうな鉢」を目指しました。
家のキッチンカウンターに置きたいな。
 
皆さんもぞくぞくと仕上がっています。
じゃーん!


 

 

 
なんだか皆さん各々芸術感溢れてますね!素晴らしいです。
「写真を撮らせてもらっていいですか?」
「え〜、高いぞ〜笑」
あらあら、気分はすっかり売れっ子芸術家ですね。
 
 
面白いのが、同じ材料を使ったはずなのに皆さん全然違う仕上がりです。
自由な感性で仕上がっていて、どれも本当に素敵です。
皆さん少し恥ずかしがりながらでしたが、とっても素敵な作品だったのでこちらでご紹介させていただきます。
 

 
仕上げの色付けは色の指定をして南洞先生にお願いしました。
出来上がりは約1ヶ月後だそうです。
うーん、待ち遠しい!!
 
と、陶芸を楽しみ、皆さんとお茶を飲んでまったりしたら今日の講習会は終了です。
終始なごやかな雰囲気の中、とってもいい時間を過ごせました〜。
初めてでも南洞先生にその都度教わりながらできたので、とっても楽しかったです。
是非また違うものも作ってみたいです。
 
そして、講習会終わりの南洞先生にのアトリエである「阿都麻焼窯」にお邪魔させていただくことが出来ました。
「お邪魔致します〜」
 

 
アトリエには製作途中のものなどがズラリ!!
2階がギャラリーになっており、先生が作成した様々な作品が並んでいました。
 

 
猫の横顔のお皿や
 

 
素敵な一輪挿し
 

 
表情豊かな湯呑みやお皿
 

 

 
毛越寺のお茶会で使用された菓子器や
 

 
隙間から光が模様を描いて照らし出すランプシェード
 
などなど。
 
たくさんの魅力ある作品が並んでいます。
南洞先生の素敵な人柄から生み出される素敵な陶芸の作品たち。
 

 
アトリエに連絡を入れれば、こうして作品を見ることも可能です。
南洞先生の連絡先はこちら:0197-52-3121
 
また、様々なイベントにもご出展されています。
一番近いイベントは3月4日、5日に開催される「あきたアートクラフト市」があります。
 

 
ぜひ南洞先生の『阿都麻焼』をご覧に足を運んでみてはいかがでしょうか?
 
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■プチフォレ子的 本日の探訪まとめ
 
南洞先生は陶芸の土から成形、絵付け、焼きまで一連の流れをご自分で出来るようになりたいと、東京の工業専門学校から石川県で九谷焼の作家さんのもとで修業され、今は故郷衣川で製作活動をされています。
 
若い頃は、人と話すのが得意ではないから出来るだけ人と関わらない仕事をということで陶芸家を目指したそうですが(意外です!)、「結局は、どの仕事も人との関わりがあるものですね。」と南洞先生。
 
工房で一人黙々と製作に没頭することもあるでしょうが、様々な展示会でお客さんとの交流があったり、今日のようにワークショップで生徒さんに陶芸を教えたりすることも、陶芸家としての南洞先生の姿。
 
南洞先生の自然体のやさしい人柄から生み出される素敵な陶芸の作品たち。
衣川の宝物ですね。
 
今回も素敵な出会いがあり、衣川の魅力を発見することができました!!
本当にありがとうございました!!!

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